色とりどりの世界
イランについて。そして私の来た街、シラーズについて。
イラン、イスラム共和国。
人口約8000万人北にアルマニア、アゼルバイジャン。アフガニスタン、パキスタンを東に、西にイラク、そしてトルコと国境を接する国。
北にカスピ海、南に今ニュースでよく出てくるホルムズ海峡を持つ日本より約4倍ほどの面積を持ちます。
首都はテヘラン。そこから飛行機で約1時間少し南に行ったところにあるのが、シラーズ。日本で言う京都に似た感じの趣を持つ、バラと詩と、美しいモスクが点在する観光地。
イランでは禁止されていること、推奨されていることがはっきりとしていて。
それは旅行客にも求められています。
一番分かりやすいのが女性の服装。
おしりが隠れる丈の上着。七分袖以上、フルレングスのパンツ。スカートはNG。
そして何よりも特徴的なのがスカーフ。ヒジャブと呼ばれている、あの髪の毛を隠す為のスカーフ。
色々な種類のヒジャブがある中で、イランはとっても緩い方。
もちろん人の好みにもよるけれども、とりあえず布が頭にかかっていたらそれでOK。顔は隠さなくて良いし、色も柄も大きさも自由。
お店には色とりどりのスカーフが並び、街を行きかう人々はお洋服とアクセサリーと一緒にファッションを楽しむ。街は色で溢れます。
男の人はもう少しシンプル。
フルレングスのパンツ。それだけ。
服装が決められているから何となく敷居が高いと感じてしまう、それは私も最初そうでした。
食べ物は完全にハラール。
豚肉、アルコールは一切NG。
ケバブと、おこげと、何よりお茶を愛する、自然派の食事を楽しみます。
ここシラーズは、バラが咲き乱れる公園と、タイルが美しいモスクが点在している街。
大学と、有名な詩人が住んでいたことから、観光客と、ローカルが程よく交差するのんびりとした田舎街です。
その中でも一番有名なのは、ピンクモスク。ステンドグラスから差し込む明かりが絨毯にうつる様子は一見の価値アリです。
そして、昔々はここのちかくでおいしい赤ワインをつくっていたそうで、シラーズワインの名前はこの街からとられているようです。
イランの中でもあらゆる色に彩られたシラーズ。
そこに住む人たちは人懐っこい笑顔で溢れています。